他人の気持ちを考えられない人
カウンセリングを通して、
毎回言われるのが
「お母さまは他人の気持ちを考えられない人ですね」
というものだ。
この言葉は、私の中でストンと腑に落ちた。
なるほど、子供のころから散々傷つけられてきたのは
他人の気持ちを考えられないからなのだ。
きっと毒母に遠慮のない言葉をかけられ、傷ついた人は私以外にもたくさんいるはずだ。
子供のころ、祖父母に戦争体験を聞くという学校の課題があり
祖母に語ってもらったことがある。
祖母は女学校に通いながら、「戦闘機を作っていたのよ」
といった。
「おばあちゃんすごい!」
私は無邪気にほめた。
「いや、戦闘機といってもプロペラの部品だけどね」
と謙遜した祖母。
それに対して毒母。
「そうですよね。お義母さんに作った飛行機なんて飛ばないですよね!」
無茶気に語った。
おばあちゃんのむっとした表情が忘れられない。
毒母のこういう無神経なところがいろんな人を怒らせてきたんだろうなあ。
身近な人では我が夫です。
私が親と絶縁状態になったのは、毒母の無神経発言に愛想を尽かした夫が
距離を置けと、言い出したからです。
毒母と同じような相手を選んでしまうのが毒親育ちのつらいところ。
仕事からのストレスもあり怒りで手に負えなくなった夫をなだめるため、
実親を取るか、夫を取るかの二択しかなく夫を選んだ私。
当時下の子は生まれたばかり。寝不足でゆっくり考える時間もなかった。
でも、この考えは間違っていないと信じてる。